あなたのオフィス・職場環境は大丈夫?感染症対策も仕事効率UPも換気で改善できる方法とは?

2023.03.08

人が密集して仕事を行うこともあるオフィスにおいて、手軽に職場環境を改善できる手段のひとつに挙げられるのが換気です。
換気をせず空気がこもる状態が続くと、酸素濃度の低下やウイルスの残留といった状況にも繋がりかねません。
そこで今回は、オフィス・職場環境を換気で改善できる方法を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

1. オフィス・職場環境における換気の必要性

オフィスには空気環境基準が定められています

オフィスなど不特定多数の人が出入りする建物には、快適な環境を確保することが建築物衛生法により定められています。
なかでも人の健康問題に関わる空気環境には基準値が設けられています。
  • 一酸化炭素(6ppm以下)※2022年4月に法改正(10ppm→6ppm)
  • 二酸化炭素(1,000ppm以下)
  • 浮遊粉じん(0.15mg/㎥以下)
  • 温度(18℃以上28℃以下)※2022年4月に法改正(17℃→18℃)
  • 湿度(40%〜70%)
  • 気流(0.5m/秒以下)
参考:建築物環境衛生管理基準について 厚生労働省

細かい数字や項目を覚える必要はありませんが、仕事の生産性・効率性を維持・向上させ、何よりも快適に過せるようにするためにはオフィス・職場環境での換気がとても重要になります。

換気をしないと何が起きる?

換気をしない場合のオフィスや職場環境に起こりうる問題についてお話します。
特にここ数年で重要視されているのがウイルス対策です。
換気をしなければ、室内の空気は人の動作や会話などで汚れていきます。
汚染された空気中には、目に見えないカビやホコリといった浮遊粉じんが多く飛び回っており、当然その中には微生物としてウイルス、細菌や真菌なども含まれます。
その結果、室内の空気に汚れが溜まってしまいます。
このようなリスクを低減するためにもオフィス・職場環境の換気が必要です。

必要な換気量は?

二酸化炭素は物質の燃焼や人・動物の体内での代謝により発生しますが、換気が不十分なオフィスなどに相当数の人がいると時間とともに空気中には二酸化炭素が充満します。

あわせて、浮遊粉じんやカビ・ホコリ・微生物なども増加していると考えられ、室内の空気環境が全般的に悪化していきます。
未然防止のためにも建築物環境衛生管理基準では、上述の基準を守るため1人あたり1時間で30㎥の換気量が必要と定められています。

しかし、残念なことに東京都の立入調査(出典:新建築物の環境衛生管理(中巻)公益社団法人 日本建築衛生管理教育センター)を見ると調査対象のうち約20%ほどの建物が不適格との結果が発表されています。

こうならないためにも、意識を高く保ち続けることが必要ですが、日々の多忙な業務の中では忘れがちになるため、ルールづくりやシステム化によってアラートを発するなどの方法を取り入れたいところです。

2. 生産性・モチベーションアップに繋がる換気の効果・メリット

室内の空気を入れ替えるための換気の目安とは?

次にどれくらい換気を行うと室内の空気が入れ替わるのかをお伝えします。
結論から述べると 、100%の空気を入れ替えるためには「1時間密閉した空間の場合、6分程度」の換気が必要と言われています。
なお、換気の効率は「換気回数」で測定しますが、定義は「部屋の空気が一定の時間に入れ替わる回数」で表します。
例えば、0.5回/hなら1時間で部屋の空気が約50%ほど入れ替わる計算になります。
とは言っても数学的なお話になりますので、まずは「空気を入れ替えるには、1時間あたり6分程度の換気が必要」と覚えておいてください。

二酸化炭素や粉じんを排出し酸素が増える

換気を行なうと、空気中に滞留している二酸化炭素や浮遊粉じんなどが含まれる汚染空気が気流に乗り、室外から酸素を多く含んだ新鮮な空気と入れ替わることになります。
その結果、自然と酸素が増えることで室内は快適な空気の状態に変わり、働くことに適したオフィス・職場環境に繋がります。

ウイルスも減って安心して仕事ができる

さらに空気を入れ替えることによって、室内にこもったカビやホコリが室外に放出されますので、ホコリなどに付着して滞留していたウイルスが自然と減少します。
繰り返しになりますが、安心で快適な職場環境を作っていくために必要な換気時間は、1時間にわずか6分程度。
たった6分間の換気で仕事に集中できる環境に改善されるなら、さっそく取り組んでみてはいかがでしょうか。

3. オフィス・職場環境を改善するための具体的な手順・進め方

一般的にもっとも効果的な換気方法としては、1箇所よりも2箇所で2方向の窓を開放します。
さらに対角線で通風するとさらに効果的です。
これは、気流の入り口と出口を作ってあげるイメージですね。
しかし、「ここまで換気の重要性は分かったけれども、空調によって室内を快適な温度で保っているのに、わざわざ窓を開けて頻繁に換気するなんてできない」とおっしゃる方も多いかも知れません。

特に昨今ではウイルス対策の一環として電車の窓が開放されていることが目に付きます。
夏では温かい風、冬には冷たい風が車内に入り込み、時には顔に直撃する場合もあります。そう考えると、いくら換気が大事だと分かっていても窓を開けられない。
そのようにオフィス・職場環境を換気で改善したくてもできないという方が多いのも事実です。

4. オフィス・職場環境改善のその他実例集・アイデア

これまで換気による空気の入れ替えが、快適な職場環境の改善に繋がることを紹介してきましたが、決して換気だけが職場環境を改善できる唯一の方法ではありません。
その他の実例として一般的に挙げられるのは、アロマ(嗅覚)や音楽(聴覚)・花や絵画など色彩の変化(視覚)による気分転換があります。
空気環境とは別な角度で職場環境の改善に取り入れてみるのもひとつの方法ですね。

5. まとめ

今回はオフィス・職場環境の改善として換気を取り上げました。
換気は、職場環境改善の一環として今日からすぐに始められる方法です。
1時間に6分間の開放といった少し手間がかかる点もありますが、すべてはオフィス・職場環境の改善のため、そして何よりも健康のためです。まずは換気から始めてみましょう。
参考:「3密」を避けるために「換気」のポイントを知ろう。
参考:建築物環境衛生管理基準について 厚生労働省
参考:換気回数の計算方法とは?1日、どれくらい換気をすれば良いのか
文献:新 建築物の環境衛生管理(中巻)公益社団法人 日本建築衛生管理教育センター

その他のコラム

レンタル商品を
30日間
無料でお試しいただけます

実際にお使いいただいて効果を実感いただくために、日本カルミックでは全てのレンタル商品を30日間無料でお試しいただけます。もちろん、お届け、設置工事から回収まで全て無料です。まずはお気軽にご相談ください。

また、新規のお客様に対し、施設ごとの環境調査を無料で実施しています。トイレ・室内における適切な対策方法が分からない、細菌有無を調査したい方におすすめです。

無料環境調査について詳しく見る

お問い合わせ・お見積り相談

お電話でのお問い合わせ

(受付9:00〜17:30)

月-金 0120-921-291 0120-921-291

修理のご相談 (受付9:00〜17:30)

(受付9:00〜17:30)

月-金0120-921-2910120-921-291

土日祝0120-151-2290120-151-229