2021.05.28

目指すのは“新たな文化の発信源・渋谷” その志は衛生面にも表れる―――渋谷スクランブルスクエア株式会社

日本カルミック製品をご利用いただく企業や施設の衛生対策を紹介する本企画。
今回は、「渋谷スクランブルスクエア株式会社」の上田佑斗さん(管理部/写真右)、尾花若葉さん(管理部/写真左)にお話を伺いました。

渋谷スクランブルスクエア株式会社
渋谷スクランブルスクエア株式会社https://www.shibuya-scramble-square.com/

「渋谷スクランブルスクエア」は渋谷駅直結の大規模複合施設です。

2013年、渋谷駅に乗り入れる鉄道3事業者(東急株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社)による共同プロジェクトとして建築計画がスタート。2019年には、地上47階(高さ約230m)の渋谷エリアで最も高い大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」が開業しました。
以来、渋谷の新たなランドマークとして親しまれています。

渋谷スクランブルスクエア外観 (写真提供:渋谷スクランブルスクエア)

上田さん「当施設には『商業』『オフィス』『共創施設』『展望施設』という4つの用途があります。
それぞれ異なった用途ではありますが、その根底にあるのは“混じり合い、生み出され、世界へ”という共通の思いです。このコンセプトには、渋谷の中心地から新たな文化やムーブメントを発信していきたいという思いが込められています」

利用者への配慮を詰め込んだ 渋谷スクランブルスクエアのトイレ

開業から2年が経とうとしていますが、日々の管理が徹底されていることもあり、渋谷スクランブルスクエアには未だ新築の雰囲気が漂います。
各フロアやエレベーター、階段など全てが清潔に保たれています。

私たちが商業フロアを見学させていただいた際、特に驚かされたのはトイレでした。

尾花さん曰く「各商業フロアにはそれぞれのコンセプトがあり、トイレもそれに沿った内装にしている」とのこと。
清潔さを感じさせるインテリアのみならず、細部へのこだわりも相当なものです。

地下1階 フードフロアに併設された女性トイレ。個室にはロックが2つあり、ベビーチェアに座った子供の誤開閉を防いでいます。

手洗い場や手荷物フックの位置など、細部にもこだわりが。

尾花さん「お化粧直しの際に購入品やバッグがかけやすいよう、フックの位置や角度にも工夫を凝らしています。トイレ空間は、担当者がかなりこだわって作り上げました。相当数の商業施設内トイレを見学し、設計者・施工会社と議論を重ねて、現在のかたちになりました。

渋谷スクランブルスクエアには、駅直結の大型ビルという側面もあります。そのためトイレ空間も様々な方の利用を想定しなければなりません。その点を考慮し、ユニバーサルベッド(※)や、男性用トイレ個室へのベビーチェア設置を決めました」

上田さん「私たちは鉄道3社それぞれの人材が集結した組織です。そういった背景もあるので、『踏襲すべき過去の前例』がなかったんですね。そのため何を作るにも、ひとつひとつ議論して決めていくというプロセスを踏んできました。もちろんトイレ空間も例外ではありません。みんなの様々な意見を取り入れ、長い時間をかけて作り上げました」

※おむつ替えや障がい者・高齢者介助にも使用できる大型ベッド。主に多機能トイレ等に設置される。

議論とこだわりの末にたどり着いたカルミック製品

トイレ空間をゼロから作り上げるにあたり、必要性を感じて導入したのがカルミック社製品だったといいます。
尾花さんは「世界各国で使われているグローバルなブランド。お客様にも安心を提供できる製品だと思う」と語ります。

尾花さん「女性用トイレには、サニタリーボックス『サニッコ』を設置しています。非接触型で見栄えも良く、においも気にならない。とても良い製品だと感じています。
当初は一般的なステンレス製サニタリーボックスにしようかと思っていました。しかし、実際に利用するお客様の立場になって考えてみても『サニッコ』は魅力度が高いと感じ、採用させていただきました」

渋谷スクランブルスクエアは、全フロアの女性用トイレ・多機能トイレにサニッコを設置。
この他にも、「サニタイザー」「ディディーパック」など多くの製品を導入しています。

上田さん「実は当初の設計段階ではカルミック製品を設置する予定はなかったんです。
しかし、複数の商業施設立ち上げを経験してきたチームメンバーから『絶対にあったほうがいい』と声が上がりまして。今では本当にあの時入れておいてよかったなと思っています」

上田さんがこのように語る理由のひとつに、新型コロナウイルスの感染拡大がありました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、開業後約半年で全館閉館

渋谷スクランブルスクエアは2019年11月に開業。
日本国内で初めての新型コロナウイルス感染が確認されたのは、それから約2か月後(2020年1月)のことでした。

上田さん「まずは手指消毒用のアルコール、マスクなどの物資調達を急ぎました。
各出入口の検温器はかなり早い段階で導入しましたね。現在も全ての出入口に検温器とアルコール消毒液を設置しています」

日本中が対策を強化するも、感染拡大はとどまることを知りません。
2020年4月には第一回目の緊急事態宣言が発出。渋谷スクランブルスクエアも約2か月間の全館閉館を余儀なくされました。

緊急事態宣言解除後のオープンに向け、『3密対策ポスター』『ソーシャルディスタンスを呼びかけるフットプリント』などの準備を進めました。
感染リスクのあるトイレ空間でも、『フィッティングルームの利用制限』などの対策を講じています。

尾花さん「当施設のトイレは、いずれもフタのない便器を採用しています。感染拡大下、お客様に安心してお使いいただくには、『シートクリーナー』が必要不可欠な存在です。私たちは開業時点でカルミック社の『シートクリーナー』を導入していましたから、クリーナー液が切れる心配もありません。その点はとてもありがたかったですね」

2020年6月、渋谷スクランブルスクエアは営業を再開。以降、感染防止対策を徹底しています。

「衛生面の“気付きレベル”を着実に上げていきたい」
“新たな文化の発信”を目指す渋谷スクランブルスクエアの決意

開業直後のパンデミックを乗り越え、高い水準の衛生対策を実施する渋谷スクランブルスクエア。
その根底には“世界を見据えた強い意志”があります。

上田さん「渋谷は『新しい文化が根ざす街』です。私たちは渋谷の中心から世界へと、その素晴らしい文化を発信していきたい。このような志を持つ施設が汚かったり、トイレの設備に乏しかったり、感染防止対策が徹底されていないと、発信する言葉に説得力がなくなってしまいますよね。
私たちはそういった危機感のもと、日々の衛生管理にあたっています。施設内をメンテナンスするのにも、まずは『この点が気になる』『もっとこうした方が衛生的』というような“気付き”がなければ始まりません。志を実現するためにも、個々人の“気付きレベル”を着実に上げていきたいですね」

2000年代より大規模な再開発が進行中の街・渋谷。駅改良工事に各施設の建設・開業ラッシュが重なり、街の表情も徐々に変わりつつあります。今や「若者たちの雑踏と喧騒の街」というかつてのイメージは薄れ、「多種多様な人々に親しまれる、新たなカルチャーとビジネスが生まれる街」へと進化を遂げています。

渋谷スクランブルスクエアも未だ進化の途中です。JR渋谷駅直上に建設中の第Ⅱ期(中央棟・西棟)は、2027年度の開業を予定しています。
無事完成し開業を迎える頃には、渋谷が「衛生的で洗練された街」として世界中に名を轟かせていることでしょう。

※2021年4月時点の情報です。
※本取材は、感染防止対策を配慮した上で実施しています(撮影時以外はマスクを着用しています)

取材/撮影/文:佐藤優奈

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